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2009年11月28日 (土)

SEからEXに

SEからEXに、と唐突に言われてもわからないですね。
日常の足として大活躍している
250CCスクーター、フォーサイトの型番です。
この度、ホンダフォーサイトを買い換えました。

今まで乗っていたのが「フォーサイト・SE」

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少々お別れがつらくもあります。
日常の足と言っても、
そう言えば以前、
伊豆の富士屋ホテルまで行きました。
スクーターでホテル泊というのは
気恥ずかしさがあったのですが
夜半の雨の際に、ホテルマンがカバーをかけておいてくれた
よき思い出があります。

しかし、この「フォーサイト・SE」は
38,000kmも走って、さすがにアチコチが
少々ガタがきてしまい、
今回、引退となった次第です。

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後継として購入したのが
同型の最終車種の「フォーサイトEX」、
2005年にフォーサイトは生産中止になってしまい、
小型の250CCスクーターはこれで消滅してしまいました。
そこで、今のうちに程度のよい中古車を手に入れておこう、
という寸法です。
今度の色はガンメタル。

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メーターは13,700kmで、車庫保存だったのか
錆が全くなく、外装はかなり綺麗です。

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そして、うれしいことに最終型のEXには
グリップヒーターが標準装備されています。

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このグリップヒーター、
さすがホンダの純正だけあって、
温度設定が6段階もでき、
しかもバッテリー電圧との連動機能がついています。
連動機能とは、バッテリーの電圧が低いときは
自動的にヒーターがスリープモードに入り、
バッテリーを守るというしくみ。
信号待ちなどでも、すぐにスリープになります。
バッテリー容量の小さなスクーターには
けっこう有効な機能かと思います。

さて乗り出して改めて感じたのが
前のSEはずいぶんくたびれてたんだなぁ、ということ。
エンジンの立ち上がりがスムースで
加速があがったのはモチロン、
カウルのビリつきやエンジン音も静かになりました。

また、長きにわたり日常の足として
活躍してくれることと思います。

2009年10月16日 (金)

お手伝いさん

お手伝いさんが我が家に来て2ヶ月。
そのお手伝いさんとは、コチラ。

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お掃除ロボットの「ルンバ」です。

最初はちゃんと動くか半信半疑で、
お金出すのももったいないし・・・と思い
セゾンの永久不滅ポイントでゲット!!

すると、不安を払拭するようなスゴイ働きっぷり。
なにが驚いたか、というと
・厚手の絨毯等の段差は軽々乗り越える機敏さ
・レンガ一個くらいならズリズリ押しのける力強さ
・土間になんか落ちない、センサーの敏感さ
・縦横無尽に動き回りつつも、
 漏れなく隅々まで掃除をしつくすマメさ
で、文句なしです。

弱点は
・コード類、特にLANケーブルや
 細めの電源コードが車輪にからまる。
・薄手の絨毯や絨毯が少し浮き上がっている
 ところに回転ブラシが入りこむ。
その結果、希に身動きがとれずに止まっていることがあります。
ただ、この弱点はコード類の整理や
絨毯の浮き上がり防止にて十分対策可能です。

主のいない間に、隅々までキレイにしてくれる頼もしき仲間が
今日も仕事にいそしんでくれています。

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2009年6月26日 (金)

王子から愛をこめて

6月も終わりに近づいた頃、
小ぶりなダンボールが王子から我が家に届きました。
王子と言っても、地名の北区王子、
送り状には「おつまみセット」の表記
開けてみると・・・

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てんこ盛りの酒のつまみが!
こちらは珍味、おつまみの会社「なとり」本社から
送られてきたのものです。

実はリーマンショックの頃、
魅力的な株主優待ギフトをそろえた株を
ちょこちょこ買いました。

伊藤ハムさんからは、1キロ近いハム、
カゴメさんからは、新発売の野菜ジュース、
角川さんからは、文庫・DVDの選り取りみどりのセット、
武蔵野興業さんからは東京に一館しかない映画館の
観きれないほどの優待チケット・・・

各々の中身には
各社の株主担当者の方々の意気込みが感じられ
贈られるほうも、うれしくなります。

ちなみになとりさんの「おつまみセット」に
入っていた小売価格200円程度の
『スティックエビフライ&タルタルソース』!
これはイケました。
駄菓子風の揚げ物ながら
アッサリ仕上げたスティックに
タルタルソースをプラスするだけで別格の珍味です。

なとりさん、ホームページに
「おつまみコンセプト」なるものをアップしており、
『常温で流通でき、手でつまんで食べていただけるものを
私どもなとりは「おつまみ」と定義し』と、
しっかりドメインを明示しています。

『社長挨拶』なんかも
つまみ片手に、ウムウムなんて読むと
けっこう納得感あったりして、などと
株主優待にコロリとだまされてしまいます。
(実は『私どものおつまみへの挑戦は、
いつでも皆様に満足していただけるよう、
移り変わる時代の嗜好を素早く見極め、
他社に先駆けて製品の流通と
市場開拓を積極的に進めることが基本にあります。』
なんて、結構しっかりしたことが書いてあります。)

株価的にもボトム購入なので
しばらく株は手放さずによさそうで、
株主優待の時期はこれから楽しみです。

2009年6月 3日 (水)

場末@銀座コリドー

コリドー街にて、たらふくビールとムール貝をいただき
ほろ酔い加減で歩いていると、懐かしきお店が!

20年近く前、幾度か来たライブハウスの「ケネディハウス」です。
恐る恐る中に入ってみると、22時の演奏が終わりかけの頃合で、
元気なバンドのリーダーの方も健在(上田さんというらしいです。)、
更に懐かしさ爆発!

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しかし、懐かしさ反面、
うらぶれた場末感が、ものすご~く漂っていました。
舞台装飾は学芸会のような安っぽさにエイジングが加わり
なんと言っても客層が・・・
新橋から流れてきたオヤジ達、
地方からグループでこられたオジサンオバサンが
日本語のオールディーズにあわせて
赤ら顔で肩を揺らせて手拍子・・・・

このなんともヒナビタ雰囲気に
最初はちょっとうつむいてしまいましたが
リーダーの上田さんのキャラが立ったMCもあいまって
会場はなんとも和やかで音楽のヨロコビに満ち満ちた空間に。

結果、最近生の音楽に飢えていた自分には、
心の鮮度があがった夜となりました。

2007年9月20日 (木)

空の日@成田

今日は「空の日」とのこと。
--「空の日」の起源は今から約60年前の昭和15年(1940年)に制定された「航空日」に遡ります。--
と、実はたいへん由緒ある日らしい。

それで、ちょうど空の日週間のイベントがあった9月16日に
「航空科学博物館」に行ってきました。

1時間程度で見学できる規模ながら
なんとも楽しい空間で
YS-11の実機やら珍しいヘリコプターが屋外に展示されている。

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そして白眉は4階の展望レストラン。
軽食を食べながら・・・

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どーん、と飛び立つ飛行機を滑走路の
ほぼ正面から眺められる。

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携帯電話のカメラでこのくらいの大きさに撮れるので
ご推察の通りかなり近距離であります。
ちょうど真上を飛行機が飛んでいく感じ。

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お昼時にだったのですが、
発着がひっきりなしで
数珠つなぎで飛行機が飛び立っていきます。
成田空港の混雑ぶりがよくわかりました。

実は、この「航空科学博物館」
成田方面へ行く用事があり
立ち寄った次第。
東京近郊もまだまだ未見の面白い博物館が
たくさんあるようです。

2007年4月 1日 (日)

第34回 東京モーターサイクルショー

お誘いもあり、久しぶりに
第34回 東京モーターサイクルショーに行く。
場所は東京ビックサイト、自宅からほど近いのが吉。

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いくつかブースを覗いて
まず目を引いたのが、全くもって美しい
MotoGuzziの空冷縦置きV型2気筒エンジン。
BMWの水平対向2気筒エンジン同様
歴史と共に大切にはぐくまれてきた技術とデザインは
有機的な美しさに満ちている。

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そして、ハーレー共に大混雑のBMW。
この機会にBMW、ドゥカティ、ビューエルは一通りまたがってみる。
どこもシートの素材、質感が異なり、興味深く
疲れぬよう、滑らぬようタンデムシートにいたるまで
配慮がなされている。

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バイク便のセルートも出展、
こういったところでも宣伝広報を積極的に行なう
ということから志の高さが感じられる。
ただ、もう少し媒体が洗練されていれば・・・惜しい。

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今回驚いたのは、
このカメラ小僧ならぬカメラおやじ達。
いたるところで親父たちのカメラが。。。。

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午後は、その足で庭園美術館にて桜をちょっと愛でる。
大好きな建築物のひとつである優美な迎賓館と桜が見事にマッチ、
前日の雨や風にも耐えた満開の桜を堪能できた。

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で、カフェでひと休憩。
気分の変わる、なかなかよき週末であった。

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2006年10月20日 (金)

Macな日

縁あって、本当に久々にMacの分解修理とHD換装をしました。
機種はPowerBook G4 12"!

なんやかんやで外すネジがたくさんあって、
分解だけで一時間以上かかりました。
また、そのネジも千差万別なので
分解図にセロハンテープで留めながらの作業。
昔のMac同様、分解は想定していないのか
工具もやや特殊で1.5mmの六角レンチが必要だったりします。

ただ、筐体のつくりも美しく、
開けるのが億劫なほど、ぴっちり綺麗なモールド、
さすがアップルです。

苦労の末、無事換装までこぎつけました!
相変わらず綺麗な基盤と内部構造。

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HDの換装を終え
OS Xのインストールディスクを入れて起動すると、
無事に起動!
お出迎えはもう”HappyMac”じゃないんだなぁ。
でも、やっぱり安心のリンゴマーク
あの「ぽ~ん」と言う起動音、も懐かしい。

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で、時は遡り10年以上前、
下はSE/30を分解した際の写真。
なぜか敷かれているレジャーマットが時代を感じさせてしまいイタイ。
(単純に部品が散乱しないよう配慮しただけだと、思うが)
で、特筆すべきは右上の工具”Macオープナー”と
左の赤い柄の”トルクスドライバー”。
”Macオープナー”はモールドのしっかりした
筐体をこじ開ける機種専用工具。
”トルクスドライバー”は先端までが異様長く
しかも先端が星型(+ではない)形をしたドライバーで
これまた入手にちょっと手間がかかるシロモノ。
この頃のMacも今日のPowerBook G4同様
開けてもらいたがらなかったなぁ。

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思えば、昔は本当にMacにお世話になりました。
旧型マックとか今では呼ばれているようですが
価格も高かったので、大事に大事に使ったのが
思い出深いですね。

SE/30
-専用のショルダーバックがあって、持ち歩きもよくしました。
 重さといい、大きさといい、今から考えると
 もち歩きをしたとは、信じられないのですが。

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IIsi
-初めて買ったカラーマック。
 色の綺麗さに圧倒されました。

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Quadra700
-筐体も美しく、スピードも当時としては申し分なく
 使用した中で一番名残惜しいマックですね。

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Duo230
-軽くて、手軽に持ち歩けるので、
 当時の副業で製作したソフトのプレゼンの為に
 よく持ち歩きました。
 
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Power Macintosh 6100/60AV
-ピザボックス型といわれ、ユニークな形をしていました。
 動画の取り込が標準でできるようになりつつも
 お値ごろ価格で、マックも進化したな、と思っていたら
 この頃からアップルは徐々に下火になり、
 私もwindowsに移行してしまいました。
 次なるMacintoshが桧舞台に上がるのは
 imacの登場までかかり、しばらくちょっとした冬の時代でしたね。
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しかし、振り返ってみると、
どのMacintoshも
他のコンピュータメーカーのものより
美しいフォルムでした。

1995年2月26日 (日)

MACWORLD Expo Tokyoでの講演

MACWORLD Expo Tokyoにて
「サラリーマンとマルチメディア」と題して講演。

Macworld


●サラリーマンとマルチメディア
 情報社会の高度な発達とマルチメディアの大衆化によって、アマチュア/プロフェショナルの分類はもはや有効でなくなってきている。コンテンツさえあれば、資本や地位、権威がなくても、ほんの少しの努力で世になにがしかを表現してしまえる環境が整いつつある。仕事や知人達とのつきあいがきっかけとなった電子出版を通して、表現行為の場が身近になった時代に求められているもの、また安価に、すばやく、特化した情報を誰しもが扱えるようになった世界について考察する。


伝えたいポイント
1・才能ある奴は世間に溢れている。
2・情報社会の高度な発達とマルチメディアの大衆化によって、
  アマ/プロの分類は今後有効ではない。ビギナー/スペシャリスト
  (あるプロジェクトにおける滞在年数ではなく、スキルの上下
  やアイデアの豊富さ)が問われるようになる。
3・マルチメディアの大衆化により表現行為の場が身近になった。
  今までより飛躍的に遠くに、すぐに、そして低コストで
  伝達が可能になった。
4・ソフト製作を通じて多くの素敵な人と知り合えるのも非常に
  刺激的である。そこで、やはり重要なのはコンテンツ。
5・やれることは、いくらでもあると考えているので、
  まだまだ色々なものを出版していきたいと思う。

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●導入
「サラリーマンとマルチメディア」実は誤解をまねくタイトルづけなのですが、ビジネスマンがプレゼンで利用するマルチメディアツールとかインターネットがどうとかという話ではないので、気を楽にして聴いてください。
本日のお話はどのように、サラリーマンが俗に言う「マルチメディア作品」を作ったかというお話です。

小説家や映画監督や学者の道にチャレンジしてみようというより、
平凡なサラリーマンの道を選ぶことが多いのが、
この日本社会の特徴だと思います。

その背景には、コンテンツにお金を払わない、
才能にお金を払わない社会に、
またお金だけでなく表現者のステータスが低く、
極端にその生活が不安定になる社会に
その原因があると思っています。

いろいろな芸術活動に対する国や企業の援助の少なさ、
著作権や違法コピーへの認識、
また、芝居をやっている小劇場の役者や映画関係者、
アニメーターが世間から、どのように見られているか
想像されればおわかりかと思います。

意外に、才能ある人がその才能とは無関係の職種に
就いていることが多いのが、日本の現状なのかもしれません。

その為、才能ある人が巷にあふれています。
今日私の前に講演をなさった矢部さんもそうですし、
この会場にいらしている多くの方々も同じだと思います。

サラリーマンをしながらお芝居をやったのも、
今回の電子出版にトライしてみたのも趣味とはいえ、
身近に才能がある人物が多くいたという事実の
延長上にありました。

●これからの社会
「マルチメディア時代の到来で、”アマチュアとプロの垣根”は
幻想だった」という点が明確になる?!
そして、「大切なのは、コンテンツ(中身)である」


アマチュアの定義とはいったいなんでしょう?
逆に、プロフェショナルとはいったいなんでしょう?
企業内にはろくに仕事もしないのに、
過去の名声で食べている人がたくさんいます。
はたして、この人達はプロなのでしょうか?

これからのネット(高度情報)の社会では、
人と人との関係は限りなく対等になっていくとともに、
実力あるものが評価される社会になっていくことと思います。
資金力や大企業の肩書きはだんだん通用しなくなり、
実力ある人にとってのメリットと言えばその企業を用いて
どこまで個々人がスキルアップできるかという点に
限られてしまうのではないでしょうか。

「バーチャルコーポレーション」という少し前にはやった本がありましたが、そこでは、いずれ中間管理職はなくなることが、予言されています。私は、将来の会社において、有能なコーディネーターたる者だけが中間管理職に替わって生き残ると思っています。その他大部分においては、スペシャリストこそが求められ、そのスキルのレベルが問われるのではないでしょうか。

いささか、脱線しましたが、サラリーマンの世界でも権威や特権ではなく、特技をたくさん持った人が重宝される時代が来るのではないかと考えます。

そういう意味で、今回の「ケミストでありながら画家、経理マンでありながら作家、人事マンでありながらプログラマー、マーケッターでありながらデザイナー、営業マンでありながら音響技師」という二足の草鞋集団ではありますが、けっしてアマチュアとは言えない自負がありますし、今後はこのような人が活躍していくのではとの予感がします。

また、このあとご紹介させていただく電子出版の作品「artificial」にいたっては、このようなデジタル作品を自分達で作れる劇団がこれから、ぞくぞくと増えるでしょう。
なにしろコンテンツは彼ら演劇関係者には豊富にありますから。

資本や地位、権威がなくても、ほんの少しの努力で世になにがしかを表現してしまえる環境が整いつつあります。
これからご紹介する2本のソフトはいろいろな意味でこのような背景から登場したソフトです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
実例
●電子出版ソフト「artificial」デモ
2年前に同名の芝居を相鉄本多劇場にて、
サラリーマンとOLによって構成された劇団が上演しました。
その際Macintoshを多用し、役者の一部、作曲、
映像の制御等をMacintoshにやらせ、
「MacJapan」にも取り上げられました。
「MacJapan記事」を表示

この芝居を新たに再現、再構築し電子戯曲化したものが
本作品になります。

当初からこの芝居を素にマルチメディア作品にしたてあげる計画だったので、芝居もこれを前提に製作し、素材(ビデオ画像、MIDIによる音楽データ)も準備していました。

最初はオーサリングソフトにDirectorを使おうかと考えていたところ、使いなれたHyperCardベースのよいツール
(ボイジャー社 エキスパンドブック開発ツール)ができたのでこちらを使用しました。

●電子出版ソフト「会社を知るための経理講座」デモ
エキスパンドブック初のビジネス書というのもおもしろいと思い。
また、経理という固いイメージのものをアニメや図表を多用して
説明すれば意外といいものができるのではないか、
インタラクティブな教材を使えば理解も深まるのではないか、
と考え出版しました。

こちらは、予想以上に売れて驚きの連続でした。
昨年のマックエキスポ時に100部完売した後
注文が殺到し現在1000部超、販売しました。

インターネットを通じての注文やパッケージが目を引く為か
中ザワヒデキ氏に雑誌でとりあげてもらったり、
テレビニュースの取材がきたり
新聞、雑誌と反響は大きかったです。

「日経産業新聞記事」を表示

「ダ・カーポ記事」を表示

「日経クリック記事」を表示


実は、昨年エキスポに2タイトル出品したのですが、
パッケージも家内制手工業の世界で製作が間に合わず
一作品は初日の朝10時に納品、
もう一つは最終日夕方5時に納品できた次第で、
ボイジャー社の社長さんに呆れられたりしていたのが昨年のことです。
共同作業がなかなか楽しく、エキスポ前日は間に合わなくて
幕張のホテルに宿泊をしたのも今ではいい思い出であります。

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そんな状況だったので、翌年にこのようなカンファレンスで話をするなんて事は想像もしていませんでした。


●作成の実際
手間/労力(紙媒体との差)
・紙の出版よりははるかに手間いらずだとも思います。
 各パーツの製作は分業が可能で、データを電子化すればデータの
 やりとりが非常に簡単。
 通信によっていつでもどこでもやりとりができる。
 また、中間に介在する人が少ないので、
 (例えば、印刷ー製本ー....)
 製作者間の情報レスポンスが何事につけ速い。

・製作という観点からすると、ソフト製作は手直しが比較的簡単に
 できるので、楽なこともあるが、大変なことも多い。
 例えば、注意しないとマニアックな細かい作業に入り込んで
 深みにはまってしまいがち。

・最終的な製本作業は一台のMacintoshでしかできないのが、
 大作となると結構手間が最終段階でかかる。

・コンピュータをいじり始めてまだ1年の人も含め、
 努力すれば誰でもすぐにできる。

●費用
・フロッピーは100円程度、パッケージが150円程度。

・ただし、エキスパンドブック開発ツール(35、000円)以外に、
 ハイパーカードの関連書籍、ビデオボードや
 スキャナーの周辺機器、ハイパーカードの完全版、
 動画の編集、フォトレタッチ、音の加工等
 ソフトウェアが結構かかっている。

・また、通信費用(BBS開局やインターネットの接続料)も
 無視できない。その上、当然パッケージ製作の作業に
 膨大な時間がかかる。

●機材
・録音等に(オープンデッキ、DAT、8mmビデオ、Macintosh内蔵マイク)

・Macintoshは速いのが一台あると非常に便利。
  ハイパーカード自体が重く、速度的に遅い。
  画像の処理関係は、PCの速度そのものが効率化にかかわる。

・PC台数はテキスト入力とフロッピーコピー用にスペックは
 ともかく台数があると便利

●エキスパンドブックデモ
ここで、実際に作る過程を簡単に説明したいと思います。
 ・エキスパンドブックにテキストを流し込みます。
 ・声優-神谷氏の声の出演(SoundEdit)
 ・QuickCamによる声優-神谷氏の撮影及び取り込み。
 ・猫のQTムービーを入れる。

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●電子出版の今後
Macintoshさえあればとりあえず誰でも気軽に作れる環境にあるし、
発表もフロッピーや通信を使えばほとんどコストがかからない。
購入する側も安くて、特化したものが手には入る可能性があるため、
気安く自分の求めていたものを購入できる。
これは、非常に大きな利点であると思います。

出版した各作品を例に取れば、「アメリカでとるバイク免許」についてなどは、アメリカ赴任を予定している人や留学生にとっては、まさしく求めていたものになり得るだろうし、少ロットでの出版が可能な電子出版ならではの作品と思います。
実際の原稿や校正のやり取りもインターネットベースだったので非常に短期間で完成しました。

*電子出版ソフト「アメリカでとるバイク免許」デモ
  :ハーレーのエンジン音
  会社の同僚でバイク仲間がアメリカに赴任した際に、
  執筆した作品。

また、コンサートホールの音響設計家の話は、
演奏家関係のクラシック音楽書は数多く出版されているものの、
かたやホールについての話はほとんど見かけない為、
コンサート好きのクラシックファンなら誰しも興味持ちうる本であると思います。
ただし今までの紙の媒体では部数的にこれらの本は出版できなかったのが実情でしょう。

*電子出版ソフト「響きのプロムナード」デモ:開始音
  クラシック音楽が好きなもので、
  音響設計の知人に書いていただいた。

本を書きたい人は世の中にいっぱいいます。
そこで、ちょっと変わっているがおいしい料理を思いついた人、
何気ない絵本を出したい人、こういう人が世の中に対して
表現していける環境が整ったのはすばらしいことであると思います。

*電子出版ソフト「猫でもできる料理の本」:オープニングムービー
  artificialの製作時の芝居仲間を中心に制作しました。
  本と言うよりハイパーカードのスタックに近い仕上がり。
  音響、CG、オルゴール、アニメ等各自の趣味を
  統合した作品になっている。


●重要なのは、「読みたいこと」、「書きたいこと」というコンテンツ。
今後も埋もれたニーズを発掘し、散在するシーズをかき集め、
大手出版や紙の本ではできない形態の電子出版を模索していきたいと考えています。
また、インターネットを利用したニッチでもワールドワイドな広がりを持つ作品を出版していこうと思っており、例えば、海外青年協力隊の友人など通して出版する企画なども考えております。
そして、電子本を出したい人が集まって楽しく創造的な寄合いを形成していきたいと思っています。
                                 以上

1993年2月 6日 (土)

芝居-「artificial」上演-

「artificial」
相鉄本多劇場にて。
サラリーマンとOLのばかりの劇団で上演。
PCを多用し、役者の一部、作曲、映像の制御等を
Macintoshにやらせました。

皆でモノを創る醍醐味!
プロのであること、コミットすること、を
学んだ芝居上演体験でした。


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「MacJapan記事」を表示
クリックで拡大します。

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1993年1月25日 (月)

芝居② 「語らず、跳べ!」

会社員生活も3年が過ぎ少々退屈し始めた頃、
ひょんなことから芝居をやっている知人と知り合いました。

最初はその知人とMacintoshの話をしていたのですが、
(当時はレアなPCだったので、
 Macintoshを所有しているだけで
 仲良くなるには充分な条件でした。)
盛り上がるうちに、彼が作・演出する芝居に
ジョインすることになっていました。

彼は、一見おっとりした感じで、
つきあいだした当初は全くわからなかったのですが、
自分の世界をしっかり持っており、
学生時代からの演出家の経験と多才故に
本番になるとずい分と立派できちんとリーダー的なことが
できる人物で後ほど大いに驚かされました。

その彼とのコラボレーションは本当に楽しく
また、よい経験になりました。

彼の発した印象に残っているコトバが二つあります。

台本をなかなか上げず、道具の仕掛けや製作にも
無理難題を言い進行を遅らせている張本人の
コトバとは思えないのですが、公演日の3日前に
「トラブル続きで、このまま芝居は完成するのか」と
不安がる皆を前に
「大丈夫です。3日すればすべて終わっていますよ。」と。

トラブル続きの中
自分のやりたいコト、表現したいコトへの高い欲求を
持っているにもかかわらず、表現者として
満足できるレベルに達していないと感じているのが、
痛いほど伝わってきていました。

その中での発言だったので、
他のメンバーにはふてぶてしく写ったようですが、
私は"目的追求への欲求"と"ある種の諦念"を
合わせ持つ感性にいたく感服しました。


もう一つ、「芝居が始まってしまえば、
(演出家の手を離れて)もうすべて役者のモノですから。」と。

いくらいろいろ準備しても、
上演はその時その時一回こっきりのチャンスでしかなく、
更には失敗しようが成功しようが
お客は「見た通り」にしか受け取らない。
逆を言えば、「観客には見えたモノがすべてだ。」
というコトとともに
演出家として役者に一度投げたら、
それはもう相手にまかせたことで
始まってしまえば手出しができないコトとも受け取れます。
これも"目的追求への欲求"と"ある種の諦念"にも通じます。

(実際は、初日にある役者が台詞を落として
 アドリブを重ねた結果、芝居があらぬ方向へ行き、
 芝居もやや失敗気味に終わってしまいました。
 その時は、さすがに調整室も大慌てで
 音楽の順番は狂うわ、
 私のコンピュータに話させる台詞は噛合わないわ、
 で混乱の極みが生じてしまいました。
 
 これを見た彼もさすがに多少は悔しかったらしく、
 コンピュータを駆使して、進行管理した芝居だったので、
 「あとコンピュータ制御する必要があるのは役者だけだね。」
 なんて軽口も叩きあっていました。)


そんな、こんなもありましたが。
芝居を通じて各自の思惑が一体化していく様は「譲歩」と
「ぶつかり合い」から何か出てくる様そのものでした。
そこで、衝突だけでなく、
委ねることによって新しいことが起きるのは大発見でした。

「まかせる」ということが創造力の源泉になることや
その大切さを知った次第です。
そして、これらが結合して得られる
「皆で作る快感」に繋がってきます。
相手に目的を投げ、それが返ってくる際に生じる
ギャップを受け入れることによって、
自分では思いもよらない創造が生まれるコトです。

運動(交通/コミュニケーション)は快感をくれます。
それはなんらかのリアクションが帰ってくるからなのでしょう。
「ぶつかること」も手法ですが、
「敢えて根拠なしに身を委ねる(相手に任せる)」
のも手法だと思いいました。
ただし、これは勇気がいることでもありますが。

この時、感じた「上意下達で自分の世界を押しつける」のではなく、
「まかせながら時には相手方の提示を受け入れること」、
また「物理的問題で修正せざるを得ないことで生じる変化をも
楽んで取り込みつつ、自分の世界を作り上げていく」
様は新鮮かつ圧巻でした。

この芝居での経験は、やってみるまで
どんな体験ができるか見当もつかない世界でした。
ただ、この芝居体験が後の電子出版にもつながり、
自分のコンピュータスキルの向上にもつながり
そして、転職や自己のネットワークの拡がり、
と人生に大きく影響を及ぼしたのは事実です。

行動を連ねることも大事ですが、
「跳ぶこと」による効果は人生において必要なことなのでしょう。
演繹的な生き方もいいですが、たまに帰納的になることによって
地盤替えができたことはとてもいい機会で、
自分の巾を拡げた気にもなる経験でもありました。

「運動なくして始まらないが、跳んでみないとわからない、
 ましてや、やって無駄なことなどない。
 かくして別の視点が生まれる。」
「語らず、跳べ!」ということかもしれません。

より以前の記事一覧