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2012年9月26日 (水)

Royal Opera House Wagner: Die Walküre 2012/9/26

今日は「ワルキューレ」平日ながら16時開演。席が平戸間で今日が初日なので、とりあえずネクタイを締め、黒の皮靴で。ほぼ、このためだけにロンドンに皮靴を持ってきた次第w。尚、「ワルキューレ」は数あるワーグナー作品(リング以外全て)中でもベストと言われる最高傑作。最初の1幕も大きな見所があり、第3幕は全編通じてハイテンションで進み、ラストは荘厳かつ涙で終わる名調子の作品。

会場では、後ろの紳士とひょんなことでお話しを、「今日の演奏はどうだい?」みたいな話の合間に、コベントガーデンのドレスコードについて聞いてみた。「平戸間あたりになると、やはりネクタイは締めておいた方が良いのか?」と。すると、年ごとに変わってきたようで、「今は不要かな、カジュアルドレスなんかがいいのでは」、との返事。周囲をみると男性の4割くらいがネクタイをしていて、その半分くらいがまあまあフォーマルな感じだった。ヨーロッパは旅行者に寛容だから、次回はジャケットだけでよいかな、といった感じ。そうこう話をしているウチに、今日は女性の半分は着飾っている中、服装も雰囲気もおとなしい感じの横の女性も話に加わるw。アメリカからの旅行者らしく(服装は、だからか!w)、かなりオペラを観ていて、メトロポリタンの新プロダクションのリング(例のマシンという舞台装置を使ったモノ)も既に観ているとのこと。これには後ろの紳士と供に羨望の眼差し。せっかくなので、お二人にこの劇場の立役者のショルティの生は聴いたか尋ねると残念ながらNOとの返事。YESだったら、当時の副指揮者で変わり者のグッドオールのことを聴きたかったのだが・・・

で、演目の「ワルキューレ」であるが、少女漫画のようなお話を壮大、荘厳な世界に変えるのがワーグナーの音楽の力。今回のブリュンヒルデSusan Bullockは声がいささか細いものの演技上手。ヴォータン役のBryn Terfelが抑揚があって声も演技も最高。指揮のパッパーノもテンポは少し速めながらヴェルディのように劇的に盛り上げていた。演出は照明が素晴らしく、暗転や装置も使わず舞台が変化し場面が切り替わる様が見事。オケは一昨日の「ラインの黄金」よりよくなって今日は弦楽器もうねっていた。と言うか劇場内が音楽のるつぼと化しており、多少のアラは全く気にならないw。こんな演奏なもので、各幕毎にお祭りのような聴衆のはしゃぎぶりが印象的だった。3幕目はもちろん大きな音楽のうねりの中の大団円だったのだが、印象的だったのが1幕目のラスト。ジークムントがジークリンデの旦那を殺し、二人のベタベタラブシーンが1幕のラストになるのだが、ここの見せ方は難しい。やはりワーグナー歌手はその体格から絡んでも美しいシーンになりにくい上に、設定が近親の愛で観客は心情的にすわりが悪い。そこを今回の演出では、音楽の盛り上がりとともにジークムントがジークリンデの手をとり、舞台奥に向かって走り、手を取って奈落に飛び降り、幕!という鮮やかな演出。これは鳥肌モノで。ジャンプとオケの最後の音、幕の息が合って場内は割れるような拍手であった。

今回のロイヤル・オペラのチケット購入は思い出深い。ワーグナーのリングサイクルはほぼ完売で、ネットでチケット購入できず、電話予約が必要。国際電話で日本から購入したのだが、大変親切なおばさんが相手をしてくれた。カード番号やメアドをつたないながら伝え「17£の席と222£の席しかないがどうする?」と先方。「ちょっと高いね」とこちら。当日くればなんとかなるかも、とか詳細に説明してくれる。(実は、これまた当日劇場に早く行くと、やっぱり何時から販売にするから並んで待っててくれとか、ヤキモキしながら並んでいると結局一番安い桟敷席であったり、人気度によっては相当早く行ったりしなくてはならないのでなるべく避けたい)。その後、メールでのやりとりも、(オペラハウスは広いので)チケットを当日受け取るカウンターどこにある?とか、何分前に取りに行けばよい?(これも変な時間に行くとカウンターが開いてなかったり、20分間ならあそこに言って受け取ってくれと、別な場所を指定される可能性がある)にも親切に返信してくれた。


大盛り上がりのカーテンコール@Royal Opera House
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オーケストラピット内の指揮者パッパーノの譜面台@Royal Opera House
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一階から見上げた階上の客席@Royal Opera House
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チケットと滅多に買わないwパンフ。£20でけっこう重いシロモノ。舞台の写真が撮れないので、やはり買ってしまった。@Royal Opera House
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1970年ショルティ時代のサロメの衣装@Royal Opera House
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ショルティの使った書き込み入りの譜面@Royal Opera House
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Wednesday 26 September 2012, 4.00pm
Wagner:Die Walküre
Royal Opera House
http://www.roh.org.uk/events/v8t82

Credits
Director Keith Warner
Set designs Stefanos Lazaridis
Costume designs Marie-Jeanne Lecca
Lighting design Wolfgang Göbbel
Original Movement Director Claire Glaskin
Video Mic Pool
Video Dick Straker
Associate Set Designer Matthew Deely
Performers
Conductor Antonio Pappano
Siegmund Simon O'Neill
Sieglinde Eva-Maria Westbroek
Hunding John Tomlinson
Wotan Bryn Terfel
Brünnhilde Susan Bullock
Fricka Sarah Connolly
Gerhilde Alwyn Mellor
Ortlinde Katherine Broderick
Waltraute Karen Cargill
Schwertleite Anna Burford
Helmwige Elisabeth Meister
Siegrune Sarah Castle
Grimgerde Clare Shearer
Rossweisse Madeleine Shaw
Orchestra Orchestra of the Royal Opera House

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