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2009年5月 9日 (土)

映画 グラン・トリノ GRAN TORINO

090509grantorino

STORY
朝鮮戦争の帰還兵ウォルト・コワルスキーはフォード社を退職し、妻も亡くなりマンネリ化した生活を送っている。彼の妻はウォルトに懺悔することを望んでいたが、頑固な彼は牧師の勧めも断る。そんな時、近所のアジア系移民のギャングがウォルトの隣に住むおとなしい少年タオにウォルトの所有する1972年製グラン・トリノを盗ませようとする。タオに銃を向けるウォルトだが、この出会いがこの二人のこれからの人生を変えていく…。

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御大の最後の出演作となるかもしれない本作、
俳優引退を惜しみつつ、語る言葉を持ち得ない名作!

暴力や闘争を題材として映画を撮り続けたイーストウッドが
「ミリオンダラー・ベイビー」に続いてひとつの崇高なる闘争の帰結を描き示す。

ピックアップトラック、ガレージの工具類、
ポーチのビール、地下室のガラクタ、芝刈りの日々
頑固なうなり声、秘めたる善良な魂、
いかにも!というアメリカの親父を演じる御大。

そして、描かれるは多くの身近な対立。
冒頭の孫のドレスコードに始まり
隣家の祖母との微笑ましい唾の吐合い、
若いギャング達への鉄砲を振りかざした説教、
黒人・アジア人への蔑視、
実の息子夫婦との遺産騒動、
あげく神父にまで議論を吹っかけ、神を冒涜し、
世の中すべてを敵に回す憎憎しさ爆発の
嫌われ親父を演じる御大。

しかし、人間の尊厳というのはそんなものに左右されない。
何よりもハリー・キャラハンのマグナム以上に
コワルスキーの指鉄砲のド迫力が
そのことを雄弁に語っている。
強き想いが貫禄に連なり、尊厳へと昇華する。

「硫黄島」と同じく静かな海で終わるラストと
御大自らの渋い歌がこれにかぶさり、
高ぶる心を再び平安に導く、
映画作家としても本当に感服してしまう。


配給会社の宣伝文句、
『俺は迷っていた、人生の締めくくり方を。
少年は知らなかった、人生の始め方を。』
東映のヤクザ映画とアートフィルムを混ぜたような絶妙なコピー。
男の子が大人に、親父が父に、
の成長物語だから、そのまんまの表現。
ただ久方ぶりにウマイ映画宣伝であるのも事実、
よき映画は周囲をも感化する証左なり。

@豊洲

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