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1989年2月15日 (水)

ベルリン~西ドイツ~

東西ドイツに分かれていた当時、
西ベルリンに列車で入るには
共産圏である東ドイツ国内を半日かかりで通過して入国した。
深夜列車で西ベルリン入りする途中、
何度か車掌や入国管理官に起こされ、
寒い車内でなかなか寝付けなかったことを覚えている。

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貧乏かつ苦労してもベルリンに行きたかった理由は
ベルリンのフィルハーモニーホールで
ベルリンフィルを聴くこと!

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ホールのデザインは今は斬新さはないが、音響はよい。
音が上から降ってくる感じながら、
耳が慣れてくると音が耳に直接飛び込んでくる。
ベルリンフィルの見事なアンサンブルも冷たさが強調され
高音は少々厭味でカラヤンの演奏には合っているかもしれないが
自分の好みのホールではなかった。


演目は
ベートーヴェン 交響曲第9番
指揮 カルロ・マリア・ジュリーニ
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
 ユリア・ヴァラディ、マルガリータ・ツィンメルマン、
 ライナー・ゴールドベルク、ジークフリード・ローレンツ

この時の録音と翌年の録音を用いたCDが発売されているが、
3楽章については、かなり忠実な録音に思う。

ぶっちゃけ、ベートーヴェンの演奏で
あのような艶めかしい心地よさ
つややかな音の波間のきらめきを
堪能できるとは予想もしていなかった。

ジュリーニは1楽章をそれほどテンポも遅くなく振り
後半、徐々に遅めになってはいくが
リズミカルな音つくりで全く飽きさせないし、弛むこともない。
指揮の姿は棒にメリハリはあるが、身体は少し揺らす程度で
淡々としている。

特につややかな音は3楽章が白眉。
ベートーヴェンの音楽、特に第九はどうしても人間万歳的、
近代の幕開け的なイメージがつきまとってしまうのだが
この3楽章の演奏を聴き、
ジュリーニのいつくしむように音が搾り出される音つくりもあいまって
従来の押し付けがましく思っていたベートーヴェン像が
くずれさってしまった。
こんな第九は日本では二度と聴けないかと思うと悲しい。

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ユリア・ヴァラディの声量は凄まじかった!合唱団とバトル状態。


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そのジュリーニも2005年6月にお亡くなりなってしまいました。


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「カンタービレ」と言う音楽の本質を表す言葉の意味を
教わった忘れえぬ一夜。

Music ベートーヴェン:交響曲第9番

アーティスト:ジュリーニ(カルロ・マリア),ヴァラディ(ユリア),ネス(ヤルト・ヴァン),ルイス(キース),エステス(サイモン),エルンスト・ゼンフ合唱団
販売元:ユニバーサルクラシック
発売日:2004/01/21
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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