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1989年2月15日 (水)

Berliner Philharmonie@Berlin,WestGermany

演目
ベートーヴェン:交響曲第9番
指揮)カルロ•マリア•ジュリーニ
ソプラノ)ユリア•バラディ
メゾソプラノ)マルガリータ・ツィンマーマン
テノール)ライナー•ゴールドバーグ
バリトン)ジークフリート•ローレンツ
エルンスト・ゼンフ合唱団
ベルリン•フィルハーモニー管弦楽団
ベルリン・フィルハーモニー

Beethoven:Symphony No. 9
Con)Carlo Maria Giulini
Sopran:Julia Varady
Mezzosopran:Margarita Zimmermann
Tenor:Reiner Goldberg
Bariton:Siegfried Lorenz
Ernst-Senff-Chor (E. Senff)
Berliner Philharmoniker
@Berliner Philharmonie

ベルリンの街中でベルリンフィルのチケットのことを聞くと、大昔に売り切れとのこと。どうしても聴きたいのなら、直接ホールに行け、と言うことなので、午前11時くらいにフィルハーモニーホールへ。ところがドアが閉まっており、裏手でガードマンに聞くと。もう無理だから開演一時間前に来いと。で、再度15:30に行くとなんと51.5DMの残券があり購入!貧乏旅行ながら苦労してもベルリンに行きたかった理由はベルリンのフィルハーモニーホールでベルリンフィルを聴くことだったので、感激もひとしお。

そして、演奏会。ホールのデザインは今でこそ斬新さはないが、音響はよい。響きはあるものの、耳が慣れてくると音が耳に直接飛び込んでくるのが好みがわかれるところ。ベルリンフィルの見事なアンサンブルでも冷たさが強調され、高音は少々厭味でカラヤンの演奏には合っているかもしれないが自分の好みのホールではなかった。
ベートーヴェンの演奏であのような艶めかしい心地よさ、つややかな音の波間のきらめきを堪能できるとは予想もしていなかった。ジュリーニは1楽章をそれほどテンポも遅くなく振り、後半は徐々に遅めになってはいくがリズミカルな音つくりで全く飽きさせないし、弛むこともない。指揮の姿は棒にメリハリはあるが、身体は少し揺らす程度で淡々としている。
特につややかな音は3楽章が白眉。ベートーヴェンの音楽、特に第九はどうしても人間万歳的、近代の幕開け的なイメージがつきまとってしまうのだが、この3楽章の演奏を聴き、ジュリーニのいつくしむように音が搾り出される音つくりもあいまって、従来の押し付けがましく思っていたベートーヴェン像がくずれさってしまった。そして、ユリア・ヴァラディの声量は凄まじかったこと!合唱団とバトル状態。
この時の録音と翌年の録音を用いたCDが発売されているが、3楽章については、かなり忠実な録音に思う。ジュリーニも2005年6月に亡くなってしまった。この夜の演奏会は自分のマイルストーンになっており、「カンタービレ」と言う音楽の本質を表す言葉の意味をジュリーニに教わった忘れえぬ一夜である。

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